小鳥遊へ じゅんすいより

 

 一番最初に話したのは5年ぐらい前かな。「孤高のまんま死んでください!」ってのは印象的で、覚えてたよ。
 で、2年半前に出会い直したね。それよりもっと前に話してるかもしれないけど。で、君は、「君の言葉で話して。」って言ったね。俺は素直に嬉しかった。
 君は見るからにお金持ちで、俺とは生きる世界が違うと思った。 
 俺はその頃、花屋の女の子と仲良くなりたかった。
 君は俺に会いたい、って言っていたけど、何度連絡しても返事してくれなかったね。
 結局花屋の女の子とは仲良くなれず、俺はクスリをキメる生活に逆戻り。「逃げるの?」って挑発はなかなか凄いね。逃げてるのは君の方だよ。俺は立ち向かって、負けたんだよ。
 で、それからもまた何度か話してるね、多分。
 それから、半年ぐらい経って、マジックマッシュルームをやって、孤独で居るのにも段々疲れてきて、飛び降りるぐらいなら、ってまたインストールして、俺のブログを律儀に読んで、昔の女の真似して近づいて来たね。
 助けなきゃ、って思ったけど、「君の言葉で話して」って言ってた方の君と出会い直した直後に、昔の女の真似してる君からは返事が来なくなった。
 その後に会った一人のピンク色の髪の毛をした子が、君なのか、君じゃないのか、俺にはもう、分からない。その後もマッチしたね。で、君の友達って紹介されてた一緒に葉っぱを吸った女の子も、もしかしたら君かもしれないし、違うかもしれない、それももう、俺には分からないし、もう知りたいとも思わない。
 「君の言葉で話して」って言ってる君から電話が来た時、俺は他の女の子と会ってた。その子は、半年前から俺に会いたいと思ってくれてたんだって。
 で、それからしばらくして、昔の女の真似をしてる君から連絡が来た。
 本当に、考え得る最低最悪なコトをされた。
 で、8月に君を天神で見つけた。目が合ったね。その時凄く反省してるように見えたから、許そうと思った。
 それからも何度も何度も電話したね。一人は性癖が見事に同じな女の子。よくよく考えると、そんなの、居るはずが無いよね。
 後は、入院してる写真のアカウントとか、ご飯を作りに行こうか?とか言う太った女の子。

 そんなことしてる時に、俺のお母さんの代わりみたいな存在だった女の人が自殺した。
 君は、当てつけのように外国に行きたいのに行けない俺を嘲笑うみたいに外国に行ってて、馬鹿にするみたいに、「最近知り合いが母親自殺して、」みたいな話をしてきたね。
 郵便物を盗み始めたのはこのぐらいからかな?それから非通知で電話が来たね。
 盗聴器とか、盗撮とかされてんのかな、俺は、ただでさえ療養しなきゃならないのに、家で居るのが本当に怖くなった。
 住所を知ってるのに、自分がストーカーだとバレたくない、自己保身の一心で、母親が自殺した俺の気持ちなんて何一つ考えず、自分のことばかり。やることと言えば、別のアカウントを作って、声や姿を変えて、俺の母親とのエピソードを面白おかしく聞きたがるだけ。
 俺に自殺して欲しいんだろうね。理由は皆目見当がつかない。何故こんな目に遭わせられなきゃならないのか?でも、何を言っても、何をしても、君は俺が自殺する様にひたすら仕向け続けるだけ。
 俺のツラかった過去をひたすら知りたがる。まるで、憧れのミュージシャンの悲惨な過去を知りたがるみたいに、君は俺に、「不遇」だとか、「孤高」だとか、「王様」だとか、そんな風に言ったね。
 君は自分が、自分の丈以上に見られるのが嫌なのにね。俺には同じことをひたすらし続けたね。
 髪の毛を、好きなキャラクターに変えたり、花屋で働いたり、ガールズバーの女と仲良くなってたと聞けば体験入店したり、そんなことをして理想であり続けておきながら、「理想の相手としては見られたくない!」我儘にも程がある。まるで、自分のことしか考えていない。
 他者を思いやれない。もし、思いやれるなら、俺の母親が自殺した時に、どんなコトがあっても家に来てるはずだよね。
 だって、郵便物を盗んでるんだから。

 それから、YouTubeで高評価数のあの件があったり、散々色んなことをされた。俺の行動パターンを読んでるのか、とも思ったけど、多分単純に、ハッキングとかしてるんだろうね。だって、あの掲示板サイトをハッキング出来るぐらいだし、俺のメールから、俺の過去の女の写真を消したり出来るぐらいだもんね。

 俺がストーカーに悩んでる、って言っても、みんな信じてくれなくて、友達がみんな居なくなってしまった。君は証拠を完全に残さないもんね。自分だけは捕まりたくないから。
 石川県まで行って、わざわざ電報を送ってきたりもしたね。
 3って数字が怖くなった。君は3って数字に固執してるみたいだね。俺が昔4って数字に固執してた時のモノマネだろうね。撮る写真の構図を真似たりするぐらいだもんね。
 狂信的で熱狂的なファン、みたいな感じかな。君は、俺の過去を伝説化したがる。そんなふうに思われたくて話してるわけじゃないし、そんなふうに見られたくて行動してきたわけでもない。
 君のおかげで俺は、もう文を書くのも音楽をするのも嫌になってしまった。
 君みたいなキチガイを生み出すために一生懸命生きてきたわけじゃない。俺の10年間は、評価はされず、理解もされず、頭のおかしい人間を作っただけだった。もう、本当に嫌になってしまった。

 それから、夏、飛び降り自殺しかけてる俺を、助けようとも救おうともせずに、さらに、自殺に向けて追い込んだね。
 それから3ヶ月ぐらいして、会ったね。俺のハマってるゲームの女の子と同じ、白色の髪をしてたね。自分のことを大事にしてくれてる「おじいちゃんが死ぬ」ことを自慢みたいに話してたね。信じられなくてドン引きしたよ。
 その前にも何時間も電話したり、色々あったね。君は気が狂ったみたいに泣いてたね。「あなたにはわからないでしょうね!」うん、分からない。人の気持ちを考えられずにストーカーをし続けるような女の気持ちなんて、分かりたくもない。
 君は俺の逃げ場だったインターネットを俺から奪った。それに対して、少しは感謝してる。
 多分、君と出会わなくても、どっちみち俺はもっと早くに辞めてたと思うけど。
 だけど、俺から芸術を奪ったのは、間違いなく、君だよ。
 もう何も書けないし、音楽にもならない。

 どう?満足?
 それとも、死ぬまでずっと辞めないつもり?
 好きにすればいいと思う。
 もう、終わったんだから。

 虚言癖を治してあげるべきだと思った。歪んだ形の愛をまっすぐに出来たら、と。ストーカーであれど、俺が文を書いたせいで作り出してしまったんだ、って責任を感じて。
 で、同じ様に、嘘をついてみた。
 結果は何も変わらない、ひたすら嘘に嘘を塗り重ねて嘘をつき続けるだけ。
 俺が死にかけたら、君はいつも、喜ぶだけ。君は決して、助けようとしない。ひたすら自分が望んでる形、自分の望み通りにしようとするだけ。

 君は、死にかけてる俺を助けようとしなかった。
 一番大切な人が死んで、一番ショックを受けてる時に、会おうとしなかった。ひたすら馬鹿にしたように挑発し続けただけ。それしか手段を知らないなんてのは言い訳。

 俺はね、10歳の時、わがままを言って、好きだった女の子と仲良かったのに、終わってしまった。どんなに謝ってももうどうしても、無理だった。
 俺の親が離婚したように、その子も離婚してね、引っ越して、荒れ果てた暮らしになってしまった。
 もしあのとき、二人で居られたら、俺もその子もこんな風にはならなかったかも知れなかった。
 10年、地獄の様にずっと、その事を後悔して生きてきた。
 で、君には俺と同じようにはなってほしくなかったから、どうにか最善を尽くそうとした。

 もう無理だね、手遅れ。優しくしていたら、ひたすら甘え続けるだけ。
 で、多分、君と俺とは全く違うから、君は、俺と終わっても、特に何の不自由もなく、悩みもなく生きていくんだろうと思う。

 さようなら。
 もう、この先出会い直したとしても、君とはここで終わったから。
 もし、家に来て、ストーカーをしてたことを自分の口から言えれば、何もかも全てが変わったかも知れないのにね。
 何の情報もない中から俺が福岡にいるのを探し当てたから、電話番号も住所も名前も教えず、自分と知り合って欲しい、みたいな、本当にクソみたいな理想のせいで、君は現実を二度と修復不可能にしたんだよ。
 何度もチャンスを与えたのに。
 でも、この文章も多分、君には何一つとして影響することは無いんだろうな、と思う。


 この先、君の親の会社は倒産するよ。
 で、君は全てを失う。
 その頃に俺の言ってたことに気がついてももう遅いし、多分君は何一つ気が付かないまま生涯を終える。


 なんとかして助けたかったけど、どうにも出来なかった。
 それに対しての罪悪感も無い。
 俺は君に、一度すらも会ってないのと同じだから。君はただの、画面に映し出される文字と同じだった。
 
 さようなら。